
バツイチを打ち明けられた時の適切な反応

マッチングアプリで知り合って、少しずつ距離を縮めていくなかで、相手から「実はバツイチなんだ」と告げられることがあります。これは、ある意味で信頼の証でもあります。ですが、いざそう言われたときに、どう反応すればいいのか迷う人も多いはずです。
ここでは、相手の気持ちを傷つけず、良い関係を築いていくための反応のポイントをご紹介します。
気にしていない素振りをしてあげる
相手がバツイチだと打ち明けたとき、まず大事なのは「それくらい気にしないよ」という態度を見せることです。深刻な顔をしたり、驚いたりすると、相手は「引かれたかも」と不安になってしまいます。
もちろん、心の中ではびっくりしても構いません。でも、あくまで落ち着いた表情で受け止めるよう意識してみてください。それだけで相手は「受け入れてもらえた」と安心できます。
もし言葉にするなら「そうなんだ。いろいろあったんだね」「話してくれてありがとう」といった言葉が自然でおすすめです。重く受け止めすぎず、さらっと返すのがコツですよ。
ポジティブな言葉を選ぶ
相手の過去を聞いたときは、ネガティブなリアクションよりも、前向きな言葉で返すほうが関係はうまくいきやすくなります。たとえば「経験がある分、いろんなことに理解があるんだね」や「過去があるから今があるんだよね」といった言葉を選ぶと、相手の気持ちもぐっとラクになります。
誰にでも過去はありますし、それをどう乗り越えてきたかこそがその人の魅力のひとつです。過去を責めるような言い方をしてしまうと、距離ができてしまうので、できるだけ相手の歩んできた道に敬意を払う姿勢が大切です。
相手も不安なことを理解する
バツイチであることを伝えるのは、相手にとっても勇気のいることです。特にマッチングアプリでは「プロフィールに書くべきかな?」「最初に言った方がいいかな?」と悩む人も多いです。
だからこそ、打ち明けられた側が「勇気を出して言ってくれたんだな」と理解してあげることが大事です。すぐに答えを出さず「教えてくれてありがとう。ちょっと考える時間が欲しい」と伝えるのも、丁寧な対応になります。
一方的に判断せず、お互いの歩幅で進んでいく気持ちが大切ですね。
子どもについて聞いてみる
相手にお子さんがいる場合、その存在はこれからの関係に大きく影響します。バツイチの打ち明けと同時に「子どもがいます」と言われることもあるでしょう。
そのときは、急いで判断するのではなく、素直に「何歳なの?」「今はどれくらいの頻度で会っているの?」と興味を持って聞いてみるのがおすすめです。相手が自分の大事なものを話してくれたのだと思えば、自然と丁寧に受け止められるはずです。
もちろん、無理に踏み込む必要はありません。ですが、避けるよりも、少しだけ前向きな関心を持つことで、相手も安心しますよ。
バツイチを打ち明けられた方の体験談

バツイチという過去は、本人だけでなく打ち明けられた側にもさまざまな感情をもたらします。最初はびっくりしたけれど、今では普通に受け入れているという方もいれば、最初から気にしなかったという人もいます。
ここでは、実際にマッチングアプリで出会ったお相手からバツイチだと打ち明けられた方の体験談を紹介します。
40代女性(東京都)の方の体験談
私はマッチングアプリで出会った男性と、初めて会った日にバツイチだと打ち明けられました。正直なところ、「やっぱりそういう人多いよね」と思ったくらいで、特に驚きはしませんでした。
相手の方はとても緊張した様子で、「実は離婚歴があるんだ」と少し申し訳なさそうに話してくれました。でも、私はその真剣な態度に誠実さを感じましたし、「ちゃんと話してくれてありがとう」と自然に言えました。
その後、離婚の理由や、今後のことについても少しずつ話すようになり、結果的にすごく信頼できる関係になったと思います。バツイチだからといってマイナスに考える必要はないなと感じました。
むしろ、過去をちゃんと受け入れて前に進もうとしている姿は、すごく素敵だなと今は思っています。
50代男性(千葉)の方の体験談
私がマッチングアプリで出会った女性は、3回目のデートで「実はバツイチで子どもがいます」と打ち明けてくれました。その時の彼女の表情がとても真剣で、「これを言って嫌われたら仕方ない」と覚悟しているように見えました。
私は正直驚きましたが、子どもがいること自体よりも、ちゃんと話してくれたことが嬉しかったです。「ありがとう、話してくれて安心したよ」と伝えたら、彼女が少しホッとした顔をしてくれたのを今でも覚えています。
今ではその女性と真剣にお付き合いしています。もちろん子どもとの関係など、考えることはありますが、正直に話し合える関係を築けているので、不安はありません。
バツイチという過去は「マイナス」ではなく「経験」なんだなと、今では感じています。お互いに本音を話せる関係って、やっぱり大事ですよね。
バツイチを打ち明ける心理とは?

では、バツイチの人がどんな気持ちでその過去を話すのか、ご存知ですか? ただの情報としてではなく、いろんな想いが込められていることもあります。
ここでは、バツイチを打ち明ける際の心理について、いくつかのパターンを紹介します。相手の本音を理解する手助けになればうれしいです。
過去を受け入れて欲しい
バツイチを打ち明ける人の多くは「過去の自分を受け入れてもらえるか」が気になっています。失敗した経験があるからこそ、次の恋愛では誠実に向き合いたいと思っている人が多いです。
そのため、過去のことを否定されると大きなダメージになります。逆に「そういう経験があるから、今はちゃんと向き合いたいと思ってるんだね」と理解を示すと、信頼関係が深まっていきます。
結婚を考えている
打ち明けるタイミングが早いほど、相手はあなたとの将来を真剣に考えている可能性が高いです。「また同じ失敗をしたくない」「今度こそ幸せになりたい」という気持ちがあるからこそ、過去の話もしておこうと考えるのです。
マッチングアプリでは、結婚への意識の温度差があると、あとでトラブルになりやすいもの。だからこそ、早めに自分の立ち位置を明らかにしておきたいと考える人が多いのです。
隠し事をしたくない
「言わずに付き合うのはフェアじゃない」と思って、最初から正直に話してくれる人もいます。とくに誠実な性格の人は、あとからバレて気まずくなるより、先に伝えておこうと考える傾向があります。
そんな思いをくんであげられると、相手は「この人に話してよかった」と安心できますね。
どんな人なのかを探っている
バツイチであることを話すことで、相手の反応を見たいという人もいます。「本気で付き合ってくれそうな人かどうか」「自分を受け入れてくれるか」を確かめたいのです。
だからこそ、驚いたり、否定的な言葉を返したりすると、距離ができてしまいます。相手の反応次第で、今後の関係を決めようとしている可能性があることも、頭の片隅に置いておくといいかもしれません。
実は何も考えていない
すべての人が深く考えているとは限りません。軽い気持ちで「実はバツイチだよ」と話してくる人もいます。そういう場合は、あまり重く受け止める必要はありません。
ただし、真剣に恋愛をしたいなら、相手がどれだけ真摯に向き合っているかを見極めることも大事です。なんとなく話しているようなら、ほかの言動もチェックしてみましょう。
バツイチとの恋愛で注意すべき点

バツイチの相手との恋愛は、楽しいことや安心感がある一方で、気をつけたいポイントもいくつかあります。過去の経験があるからこそ、相手には独自の考え方や感情がありますし、事情が絡むケースも珍しくありません。
ここでは、バツイチの人とお付き合いをするにあたって意識したいことをまとめました。無理をせず、あなたらしく付き合っていくためのヒントになれば幸いです。
子どもがいる場合は徐々に距離を縮める
相手に子どもがいる場合、恋愛はふたりだけの問題ではなくなります。たとえ別居していても、子どもは親の一部として関わり続けていることが多いです。
最初から子どもとの関係をどうするかを気にしすぎる必要はありませんが、無視もできません。まずは焦らずに、相手との信頼関係をしっかり築くことを優先していきましょう。
子どものことを尋ねるときは、「会ってるの?」「どんな感じなの?」など、軽いトーンで聞くのがポイントです。無理に関わろうとせず、ゆっくりと距離を詰めていくことで、あなた自身も安心して付き合っていけます。
相手の感情に寄り添う
離婚を経験している人は、心のどこかで「また同じことになったらどうしよう」と不安を抱えているものです。ですから、相手が少し慎重すぎたり、突然落ち込んだりすることがあっても不思議ではありません。
そんなときは、無理に元気づけるよりも、静かに寄り添う姿勢が大切です。「なんかあった?」と声をかけたり、「無理しないでね」と伝えるだけでも、相手は安心できます。
恋愛のスタートは楽しい反面、ちょっとしたすれ違いで距離ができてしまうこともあるので、お互いの気持ちに敏感でいたいですね。
離婚の原因を探っておく
これは少し踏み込んだ内容ですが、相手がどうして離婚に至ったのかを知っておくことは、これからの関係において重要なポイントです。相手に非があったのか、それとも環境の変化だったのかによって、恋愛のリスクも変わってきます。
聞き方としては、「もし嫌じゃなければ、前の結婚のことちょっと教えてくれる?」といったやわらかい表現がおすすめです。聞かれたくないと感じる人もいるので、無理に掘り下げないように気をつけましょう。
あなた自身が納得して付き合っていけるかどうかを確認するためにも、大切なポイントになります。
過去のパートナーと縁が切れているか
離婚後も元パートナーとの関係が続いている場合は、注意が必要です。特に、子どもを通じて連絡を取り合っているケースでは、ある程度のやりとりが発生するのは避けられません。
ですが、頻繁に連絡を取り合っていたり、まだ感情が残っているように見える場合は、今後トラブルになる可能性もあります。相手の態度や話し方から、過去としっかり区切りがついているかを見極めていくことが大切です。
安心して付き合っていくためにも、必要であれば率直に「元パートナーとはどういう関係なの?」と聞いてみてもいいと思います。
バツが何個までなら受け入れられる?
バツイチの人との恋愛に慣れてくると、「じゃあバツが何個あっても平気かな?」という疑問が出てくることがあります。実際、バツがひとつならOKでも、ふたつ以上になると不安になる人も多いです。
ここでは、バツの数と向き合うときの考え方をお伝えします。あくまで「あなたがどう感じるか」が大切なので、基準にしてみてください。
バツ1なら許容範囲内
40代になると、バツイチという肩書はそれほど珍しいものではありません。お互いに過去があるのは自然なことで、ひとつの離婚経験があるからといって警戒しすぎる必要はないでしょう。
むしろ、「一度結婚しているからこそ、結婚生活の現実も知っていて頼れる」と考えることもできます。もちろん、相手がその経験から何を学んできたかが重要です。
会話のなかで、過去をどう受け止めているのかをさりげなく聞いてみると、お互いの価値観が見えてきますよ。
バツ2以降は受け入れられない人もいる
一方で、バツがふたつ以上となると「なんでそんなに離婚しているの?」と不安になる人が多いのも事実です。もちろんそれぞれに事情はあるとは思いますが、離婚を繰り返している背景には、性格的な問題や価値観の違いがあることもあります。
無理に受け入れる必要はありません。あなた自身が「ちょっと気になるな」と感じたなら、それは大切な感覚です。恋愛は相性も大切ですから、自分の気持ちを優先していいのです。
まとめ:反応次第で相手との関係性が変わる
バツイチだと打ち明けられたとき、最初は戸惑ってしまうこともあるかもしれません。でも、反応ひとつで相手との信頼関係は大きく変わります。
「気にしてないよ」という姿勢を見せたり、「話してくれてありがとう」と前向きな言葉をかけたりするだけで、相手の安心感はぐっと高まります。バツイチという過去には、いろんな想いが詰まっていることも理解しながら、あなたらしく向き合っていきましょう。
恋愛に正解はありません。けれど、誠実に、丁寧に関係を築いていこうとする気持ちは、どんな相手にもきっと伝わります。今回の記事が、あなたの恋愛に少しでも役立てば嬉しいです。