60代の婚活完全ガイド｜始め方・成功のコツ・おすすめ方法まで徹底解説

60代の婚活方法｜5つの出会い方とあなたに合った選び方

60代で婚活を始めようと考えたとき、最初に直面するのが「どんな方法で出会いを探せばいいのか」という疑問です。

現在、60代向けの婚活方法は多様化しており、それぞれに異なる特徴とメリット・デメリットがあります。

自分の性格や目的、予算に合った方法を選ぶことが、婚活成功への第一歩となります。

60代の婚活方法は大きく5種類

60代が利用できる主な婚活方法は、結婚相談所・マッチングアプリ・婚活バスツアー・婚活パーティー・趣味サークルなど自然な出会いの場の5つに分類されます。

結婚相談所は専任カウンセラーのサポートが手厚く真剣度が高い方法です。

マッチングアプリはスマートフォンで気軽に始められ自分のペースで活動できます。

婚活バスツアーは観光を楽しみながら自然に出会える人気の方法です。

婚活パーティーは一度に複数の異性と会える効率的な選択肢です。

趣味サークルや習い事は婚活色がなく自然な出会いを求める方に適しています。

これら5つの方法は費用・出会える人数・真剣度・サポート体制が大きく異なるため、自分に合った方法を選ぶことが重要です！

結婚相談所での婚活(仲人型・データマッチング型)

結婚相談所は60代の婚活で最も真剣度が高くサポートが充実した方法です。

仲人型は専任の仲人が希望を聞き相性の良い相手を紹介してくれるスタイルで、お見合いのセッティングから交際中のアドバイスまできめ細かなサポートが受けられます。

データマッチング型は会員データベースから自分で相手を検索するシステムで仲人型より料金が抑えられます。

費用は入会金・初期費用で10万30万円、月会費1万2万円、成婚料10万30万円程度でトータル30万80万円が目安です。

身元確認がしっかりしており安全性が高く結婚への真剣度も高い点が大きなメリットです。

メリットは身元が確認された会員のみで安全性が高いこと、結婚への真剣度が高いこと、プロフィール作成やお見合い調整をカウンセラーが代行してくれること、60代特有の健康・家族・財産などの話題もカウンセラーを通じて話しやすいことです。

デメリットは費用が高額なこと、定期的に相談所に通う必要がある場合があること、仲人型では紹介人数が限られることになります。

結婚相談所が向いているのは本気で結婚を考えており予算に余裕がある方、一人での活動に不安がありサポートを必要とする方、身元がしっかりした相手と安心して出会いたい方です。

特に60代の場合は相続や介護といった問題についても相談できる環境が整っている相談所を選ぶことが重要です。

マッチングアプリでの婚活(シニア向けアプリ)

マッチングアプリはスマートフォンやパソコンで自宅から気軽に始められる婚活方法です。

近年シニア向けアプリが増えており60代でも使いやすい設計になっています。代表的なシニア向けアプリには「ラス恋」(利用者の6割以上が60代・70代)、「マリッシュ」(再婚希望者に優しい)、「ペアーズ」(60代会員約12万人)などがあります。

料金は結婚相談所より格段に安く女性は無料または低額、男性も月額3,000~5,000円程度で初期費用や成婚料がないため気軽に始めやすいのが魅力です。

圧倒的な会員数の多さで地方在住でも候補者が見つかりやすく自分のペースで活動できる点が便利です。

メリットは会員数が多く多様な人と出会えること、メッセージを重ねてから会うか決められるため人見知りでも安心なこと、自分のペースで隙間時間に活動できること、費用が安いことです。

デメリットは基本的にサポートがなく全て自分で進める必要があること、身元確認が年齢確認程度で結婚相談所ほど厳格でないこと、詐欺や遊び目的の人が紛れている可能性があること、スマートフォン操作に不慣れだと使いこなすのが難しいことです。

マッチングアプリが向いているのは費用を抑えて婚活したい方、自分のペースでゆっくり相手を探したい方、多くの人と出会いたい方、スマートフォンやパソコンの基本操作ができる方です。

反対にITに苦手意識が強い方やサポートなしでは不安という方には向いていません。

60代婚活バスツアーとは？特徴と魅力

婚活バスツアーは観光地への日帰りバス旅行を楽しみながら同じバスの異性参加者と自然に交流できるイベント形式の婚活です。

60代からの参加者が特に多く婚活初心者でも気軽に参加しやすいと人気です。

朝に主要都市で集合しバスに乗車、座席は異性同士が隣になるよう配置され移動中に自己紹介タイムがあります。

観光地では2人組やグループで自由行動し昼食や休憩時にも交流を深めます。

帰りのバスで気になる相手にアプローチカードを渡したり連絡先交換をしたりカップル発表が行われます。

参加費は1万~2万円程度で交通費・入場料・昼食代込みのためコスパに優れています。

最大のメリットは長時間一緒にいることで相手の人柄や雰囲気を自然に知れることです。

短時間の立ち話と異なり観光地を歩いたり食事を共にする中でリラックスした会話が可能です。

旅行好きやアクティブな人が集まるため話が合いやすく、婚活コーディネーターが同行しサポートしてくれるため人見知りでも安心です。

デメリットは丸一日拘束されるため体力が必要なこと、天候に左右されること、参加者の人数や男女比がツアーによって異なること、常に誰かと一緒で一人で考える時間が取りにくいことです。

婚活バスツアーが向いているのは旅行や外出が好きでアクティブな方、長時間かけて相手をじっくり知りたい方、気軽に婚活を始めてみたい方です。

主催会社には「ハピネスツアー」などがあり東京・大阪・名古屋・横浜・福岡などから多数催行され「60代限定」「50代60代中心」といった募集もあります。

婚活パーティー・イベントでの出会い

婚活パーティー・イベントは会場に集まり数時間で複数の異性と対面会話する形式です。

中高年・シニア向けに年齢限定したパーティーが各地で開催され60代が参加しやすい環境です。

受付で本人確認しプロフィールカード記入後、男女が向かい合い一対一で数分ずつ全員と会話する回転寿司方式が一般的です。

全員と話した後フリータイムがあり気になる相手とさらに話せます。

最後に気に入った相手に投票しカップル発表が行われます。

参加費は男性5,000〜8,000円、女性2,000〜5,000円程度で開催時間は23時間、一度に1030名程度の異性と出会えます！

メリットは短時間で多くの人と直接会って話せること、一度の参加で効率的に複数の候補者を比較できること、対面なので相手の雰囲気や第一印象を直接確認できること、当日その場でカップル成立する即効性があることです。

「50代60代限定」「中高年専門」といった年齢層を絞ったパーティーや「登山好き限定」などテーマ別パーティーも多く共通点のある相手を見つけやすいです。

デメリットは短時間で多くの人と話すため一人一人との会話が浅くなりがち、参加者が多いと混乱すること、会話が苦手だとプレッシャーに感じること、当日の年齢層や人数が事前にわからないこと、カップルになれなかった場合の精神的ダメージがあることです。

婚活パーティーが向いているのは一度に多くの人と出会いたい方、初対面でも会話を楽しめる方、即効性を求める方、費用と時間を抑えて婚活したい方です。

主な運営会社には「OTOCON」「エクシオ」「ホワイトキー」などがあります。

その他の出会い方(趣味サークル・習い事・知人紹介)

いかにも婚活という場が苦手な方や自然な形で出会いたい方には趣味サークル・習い事・知人紹介といった日常の延長線上での出会いがあります。

趣味サークルは登山・カラオケ・写真・ゴルフ・社交ダンスなど共通の趣味を持つ人が集まる場で地域の公民館や文化センター、NPO法人が運営し60代の参加者も多くいます。

共通の趣味を通じて自然に会話が生まれ時間をかけて関係を深められますが出会いを目的とした場ではないため異性が少ない場合や恋愛に発展しにくい場合もあります。

習い事は英会話・料理・陶芸・絵画教室など新しいスキルを学びながら同じ教室の人と顔見知りになれます。

ボランティア活動も自然な出会いの場として注目されており地域の清掃活動・子ども食堂の手伝い・高齢者施設での活動など社会貢献をしながら同じ志を持つ人と出会えます。

知人紹介は友人・親戚・同僚を通じて相手を紹介してもらう昔ながらの方法で紹介者が間に入るため安心感がありある程度相性を考慮した紹介が期待できますが断りにくい、うまくいかないと紹介者との関係がぎくしゃくするデメリットもあります。

近年増えているシニア向けマッチングイベントやお茶会・食事会は結婚を前提としないお茶飲み友達や趣味友達を探す軽いイベントでまずは友達から始めたい60代に人気です。

これらのメリットは婚活というプレッシャーがなくリラックスして参加できること、共通の趣味や価値観を持つ人と出会いやすいこと、時間をかけて関係を築けること、費用が抑えられることです。

デメリットは出会いが保証されていないこと、異性がいるとは限らないこと、恋愛や結婚に発展するまで時間がかかること、相手も出会いを求めているとは限らないことです。

婚活という枠組みに抵抗がある方、時間をかけて関係を深めたい方、趣味や活動そのものも楽しみたい方に向いています。

【比較表】60代におすすめの婚活方法を徹底比較

各婚活方法の特徴を一覧表で比較し自分に合った方法を選ぶ参考にしましょう。

費用面ではマッチングアプリが最も安く結婚相談所が最も高額です。

婚活バスツアーや婚活パーティーは都度払いで予算に応じて参加回数を調整できます。

出会える人数はマッチングアプリが圧倒的に多く地方在住でも多数の候補者を見つけられます。

結婚相談所の仲人型は紹介人数が限られますが質を重視した紹介が期待できます。

真剣度は結婚相談所が最も高く登録時に身分証明書・独身証明書・収入証明書などの提出が求められるため結婚に真剣な人だけが集まります。

マッチングアプリは手軽な分真剣度にばらつきがあります。

サポート体制は仲人型結婚相談所が最も充実しておりプロフィール作成から交際中のアドバイスまで手厚くサポートしてくれます。

マッチングアプリはほぼサポートがなく自力で進める必要があります。

気軽さではマッチングアプリと趣味サークルが最も手軽で自分のペースで始められます。

結婚相談所は入会手続きが煩雑で心理的・金銭的ハードルが高めです！

成婚率は結婚相談所が最も高く特に仲人型では70%程度という高い数字を誇るところもあります。

趣味サークルは出会いが保証されていないため成婚率は低めです。

この比較表を参考に自分の優先順位を明確にし最適な方法を選びましょう！

60代が選ぶべき方法・避けるべき方法

60代の婚活では年齢や状況に合った方法を選ぶことが成功の鍵です。

まず選ぶべきは年齢層を限定したサービスで「50代60代限定」「シニア専門」と明記されたサービスは同年代が集まるため話が合いやすく年齢による引け目を感じません。

若年層中心のサービスでは60代は少数派になりマッチングしにくくなります。

次にサポート体制が整っているサービスを選びましょう！

60代の婚活では健康・介護・相続といった若年層にはない繊細な話題を扱う必要がありこうした問題について相談できる結婚相談所やコーディネーター同行の婚活バスツアーなど専門家のサポートがある方法が安心です。

身元確認がしっかりしているサービスも重要です。

60代は財産を持つ方も多く詐欺のターゲットになりやすいため独身証明書や本人確認書類の提出が必須のサービスを選ぶことで安全性が高まります。

また実際に会って話せる方法を優先することをおすすめします。

60代の場合文字だけのやり取りよりも対面での会話や雰囲気で相手を判断したいという方が多く婚活バスツアーや婚活パーティー、結婚相談所のお見合いなど早い段階で実際に会える方法が向いています。

避けるべき方法は若年層向けマッチングアプリで20代30代がメインターゲットのアプリでは60代の会員は極めて少なくマッチング確率が非常に低くなります。

無料の出会い系サイトは絶対に避けるべきで身元確認が甘く詐欺師や既婚者が紛れている可能性が高いです。SNSでの出会い探しも慎重になるべきで相手の素性が全くわからず危険です。

過度に高額なサービスにも注意が必要で初期費用だけで100万円以上かかる相談所もありますが高額だから必ず成婚できるわけではありません！

口コミ評判が悪いサービスも避け事前にインターネットで口コミを調べサポートがない・高額な追加料金請求・会員がほとんどいないといった評判が多いサービスは選ばないことが賢明です

60代の婚活は珍しくない｜最新データで見る実態

「60代で婚活なんて恥ずかしい」「自分だけが浮いているのでは？」と不安に感じる方は少なくありません。

しかし実際には60代の婚活人口は年々増加しており、決して珍しいことではなくなっています。

ここでは客観的な統計データや調査結果をもとに60代婚活の実態を明らかにし、あなたの不安を解消します！

60代婚活者は年々増加している

60代で婚活をする人の数は確実に増えています。厚生労働省の人口動態統計によると再婚者の約3割が50代以上で60代以降の再婚件数も年々増加傾向にあります。

結婚相談所大手のIBJでは2024年の成婚組数が過去最多の16,398組に達し日本の婚姻件数の約3.3%を占めるまでになりました。

このうち60代の成婚者も一定数を占めており決して少数派ではありません。

また結婚相談所やマッチングアプリでも60代会員が増加しており、例えばペアーズでは60代会員が約12万人、マリッシュやラス恋といったシニア向けアプリでは利用者の6割以上が60代・70代というデータもあります。

背景にはいくつかの社会的要因があります。

まず平均寿命の延伸により60代はまだまだ人生の折り返し地点であり第二の人生を充実させたいという意欲が高まっています。

また離婚率の上昇や配偶者との死別により単身となるシニアが増えていること、子育てが終わり自分の時間が持てるようになったこと、定年退職により時間的余裕ができたことなどが挙げられます。

さらにコロナ禍を経て孤独や将来への不安を感じパートナーの必要性を再認識した人が増えたことも大きな要因です。

パートナーエージェントが50歳以上の未婚男女2,000人に対して実施した調査では「コロナ収束後に婚活を始めたい」と回答した人が相当数おりシニア世代の婚活意欲の高さが明らかになりました。

また「60代で結婚相談所は遅すぎる」という心配は杞憂で結婚相談所の現場では60代会員が年々増加しており特に男性の割合が女性を上回る傾向にあります。

これはシニア世代において男性の方が結婚意欲が高い傾向にあるためです。

つまり60代で婚活を始めることは今や一般的であり周囲の目を気にする必要はまったくないのです。

60代の成婚率と活動期間の実態

60代で婚活した場合の成婚率と活動期間についてデータを見てみましょう！

結婚相談所における60代の成婚率は70〜72%という高い数字が報告されています。

これは60代が結婚に対して現実的で柔軟な姿勢を持っているためと考えられます。

若年層のように理想を追い求めすぎず相手の人柄や相性を重視する傾向があるため成婚に至りやすいのです。

平均成婚期間は3.25ヶ月とされておりお見合い回数は10回以内で65%が成婚しています。

これは若年層と比べてもそれほど遜色ない数字です。

つまり60代だからといって成婚までに何年もかかるわけではなく適切な方法で活動すれば比較的短期間でパートナーを見つけられる可能性が高いのです。

ただしこれは結婚相談所での数字であり方法によって成婚率や活動期間は異なります。

マッチングアプリの場合は自分で全て進める必要があるためサポートがある結婚相談所よりも時間がかかる傾向があります。

婚活バスツアーや婚活パーティーも一度の参加で必ず成婚するわけではなく複数回参加して理想の相手を見つけるケースが多いです。

現実的には活動開始から成婚まで半年から1年程度を見込んでおくと良いでしょう！

重要なのは諦めずに継続することです。

60代の婚活では最初の数回でうまくいかなくても諦めずに活動を続けた人の多くが最終的に成婚しています。

焦らず自分のペースで活動し必要に応じて方法を見直しながら進めることが成功への鍵です。

また60代の場合結婚という形にこだわらず事実婚やパートナー関係を選ぶ人も増えています。

成婚の定義を柔軟に考えることで選択肢が広がり満足度の高い関係を築ける可能性が高まります！

【男女別】60代婚活市場の現実と需要

60代の婚活市場では男女で状況が大きく異なります。まず60代男性の婚活市場での立ち位置を見てみましょう！

60代男性の既婚率は79.1%で女性よりも高く結婚意欲も高い傾向にあります。

結婚相談所では60代男性会員が女性を上回っておりライバルが多い状況です。

60代男性に求められる条件としては健康であること、経済的に安定していること、相手の話を聞ける柔軟性があること、清潔感があることなどが挙げられます。

年収については現役時代ほど高収入でなくても年金や貯蓄がしっかりしていれば問題ありません。

むしろお金よりも人柄や相性を重視する女性が多いです。

一方60代女性の既婚率は70.4%で男性より低く単身女性が比較的多い状況です。

60代女性の婚活市場での需要は年齢とともに厳しくなる傾向がありますが決して需要がないわけではありません！

特に家事ができる、健康である、明るく前向きな性格であるといった点が評価されます。

また60代女性の中には「結婚よりもパートナー関係」「籍を入れない事実婚」を希望する人も多く柔軟な関係性を求める男性からは人気があります。

60代女性が婚活で注意すべき点は理想を高く持ちすぎないことです。年齢差や年収にこだわりすぎると出会いの幅が狭くなります。

男女ともに共通して重要なのは健康状態です。

60代になると持病を抱えている人も増えますが軽度の持病であれば正直に伝えた上で理解してくれる相手を探すことが大切です。

また介護の問題も避けて通れません。

自分の親の介護状況や将来の介護方針について事前に話し合える関係を築くことが重要です。

地域による差も大きく都市部では60代の婚活者が多く出会いのチャンスも豊富ですが地方では人数が限られるため選択肢が狭くなる傾向があります。

地方在住の方はマッチングアプリや結婚相談所の全国ネットワークを活用すると良いでしょう！

60代で婚活を始めるメリット・デメリット

60代から婚活を始めることには良い面と注意すべき面の両方があります。

客観的に両面を理解することで「始める・始めない」の判断材料となり、始める場合の心構えを持つことができます。

ここでは60代婚活のメリット・デメリットを整理し、よくある不安にも答えていきます！

60代婚活の3つのメリット

60代で婚活を始める最大のメリットは老後の安心感と生活の充実です。

第一に精神的な安定と孤独の解消が挙げられます。

60代以降は配偶者との死別や離婚、子どもの独立などで一人暮らしになる方が増えます。

一人の時間も大切ですが日常的に会話する相手がいない孤独感は心身の健康に悪影響を及ぼします。

信頼できるパートナーがいることで日々の会話や笑いが生まれ精神的に安定し生活にハリが出ます。

特に高齢になると病気や介護のリスクが高まりますが支え合える相手がいることで将来への不安が軽減されます。

実際にパートナーがいる高齢者の方が認知症の発症率が低いという研究結果もあります。

第二に経済的なメリットがあります。

60歳を超えると年金やそれまでの貯蓄で生活する必要がありますが一人暮らしより二人暮らしの方が一人当たりの生活費を抑えられます。

家賃や光熱費などの固定費を分担できるため特に賃貸住宅に住んでいる方にとっては大きなメリットです。

また病気や介護が必要になったときお互いに支え合うことで施設入所を遅らせることができ長期的には介護費用の節約にもつながります。

ただし経済面だけを目的とした結婚は相手に失礼ですしトラブルの原因にもなるため注意が必要です！

第三に日常生活の充実と健康維持につながります。パートナーがいることで旅行や趣味を一緒に楽しむ機会が増え生活が豊かになります。

また相手のために身だしなみを整えたり健康に気を使ったりするため生活習慣の改善にもつながります。

一人だと食事が適当になりがちですが二人だときちんと料理を作るようになり栄養バランスも良くなります。

運動不足も解消されウォーキングや旅行など一緒に体を動かす機会が増えます。

こうした日常の変化が結果的に健康寿命を延ばすことにつながるのです。

さらに60代は子育てや仕事から解放され時間的余裕がある年代です。

若い頃のように仕事や子育てに追われることなくパートナーとの時間をゆっくり楽しめるのは60代ならではの贅沢といえるでしょう！

60代婚活のよくある不安Q&A

60代が抱きがちな不安や疑問にQ&A形式でお答えします！

Q1:60代から婚活を始めるのは遅すぎませんか？

A:遅すぎることはありません。
データで示したように60代の婚活者は年々増加しており成婚率も70%前後と高い数字です。
平均寿命が延びた現代では60代はまだまだ人生の折り返し地点です。実際に60代で出会い70代80代まで幸せに暮らしているカップルは数多くいます。
「遅い」と思っているのは自分だけで周囲の目を気にする必要はありません！

Q2:子どもに反対されたらどうすればいいですか？

A:まず子どもの不安や心配の理由をしっかり聞きましょう。
多くの場合お金や介護の問題が背景にあります。財産分与や相続について明確にし必要なら遺言書を作成することを伝えれば安心してもらえます。
また相手を実際に紹介し人柄を知ってもらうことで理解が得られることもあります。
ただし最終的には自分の人生ですから子どもの意見も尊重しつつ自分の幸せを優先する勇気も必要です！

Q3:婚活していることを周囲に知られるのが恥ずかしいです

A:恥ずかしいと感じる必要はまったくありません。
現代では婚活は年齢を問わず一般的な出会いの方法です。
ただしどうしても周囲に知られたくない場合はオンラインのマッチングアプリから始めるニックネームで参加できるサービスを選ぶ遠方の婚活イベントに参加するなどの方法があります。
慣れてきたら徐々に周囲にも打ち明けられるようになるでしょう！

Q4:60代でも需要はありますか？

A:あります。
60代男性を求める60代女性60代女性を求める60代男性は確実に存在します。
若年層と同じような需要ではありませんが同年代で価値観や人生経験を共有できる相手を求めている人は多いです。
重要なのは清潔感や誠実さ相手への思いやりといった人間性です。
年齢を理由に諦める前にまず一歩踏み出してみてください！

Q5:健康に不安があっても大丈夫ですか？

A:軽度の持病であれば問題ありません。
重要なのは正直に伝えることです。
最初から健康状態を明かしておけば理解してくれる相手と出会えます。
隠したまま進めると後でトラブルになります。
また相手も同じように何らかの不安を抱えている可能性が高いため互いに支え合える関係を築けるかどうかが重要です！

Q6:結婚ではなくパートナー関係でも良いのでしょうか？

A:もちろんです！
60代以降は法律婚にこだわらず事実婚や同居パートナー週末だけ会う関係などさまざまな形があります。
相続や介護の問題を考えると籍を入れない選択をする方も多いです。
大切なのは自分と相手が納得できる関係の形を選ぶことです。
最初から結婚を前提にせず「まずはパートナーとして」という柔軟な姿勢の方がうまくいくことも多いです！

60代の婚活、何から始める？5つのステップ

婚活を始めようと思っても「具体的に何から手をつければいいのかわからない」という方は多いでしょう。

ここでは60代が婚活をスムーズに始められるよう準備から活動開始までの流れを5つのステップで解説します。

順を追って進めることで迷わず安心して一歩を踏み出せます！

ステップ1：自分の希望条件を整理する

婚活を始める前にまず自分が何を求めているのかを整理することが重要です！

紙やスマートフォンのメモに希望を書き出してみましょう。

第一に関係性のスタイルを決めます。

法律婚(入籍)を希望するのか事実婚(籍を入れない)でも良いのか同居を前提とするのか別居婚でも良いのかパートナー関係や友達から始めたいのかを明確にします。
60代の場合相続や介護の問題から事実婚を選ぶカップルも多く必ずしも入籍にこだわる必要はありません！

第二に住まいについて考えます。
相手の住まいに引っ越すのか自分の家に来てもらうのか新しい家を探すのか週末だけ会う別居婚なのかを検討します。

第三に経済面の条件を整理します。
相手の年収はどのくらいを希望するのか生活費はどう分担するのか財産は別々に管理するのか合算するのかといった点を考えます。
60代の場合年金や貯蓄が主な収入源となるため若年層ほど高収入を求める必要はありませんが生活が成り立つ水準は確保したいところです。

第四に健康と介護について考えます。
相手の健康状態をどこまで許容できるのか将来介護が必要になったときどうするのか自分の親や相手の親の介護についてどう考えるのかを整理します。

第五に家族との関わり方を決めます。
子どもや孫との関係をどの程度保ちたいのか相手の子どもや孫とどう付き合うのか相続についてどう取り決めるのかといった点を明確にします。

第六に趣味や価値観の優先順位を決めます。
共通の趣味があることを重視するのか性格の相性を重視するのか価値観が合うことを重視するのかといった点を考えます。
これらの条件を書き出したら絶対に譲れない条件と妥協できる条件に分けます。
すべての条件を満たす相手を探すのは現実的ではないため優先順位をつけることが成功への鍵です。
条件が多すぎると出会いの幅が狭くなるため本当に大切なものを3つ程度に絞ることをおすすめします。
この作業を通じて自分が本当に求めているものが明確になり婚活の方向性が定まります。

ステップ2：自分に合った婚活方法を1つ選ぶ

希望条件が整理できたら次は自分に合った婚活方法を選びます。

第1セクションで紹介した5つの方法から自分の性格・目的・予算に合った方法をまず1つに絞りましょう。

複数の方法を同時に始めると混乱したり疲れたりするため最初は1つに集中することをおすすめします。

手厚いサポートが欲しく予算に余裕があるなら結婚相談所費用を抑えて自分のペースで進めたいならマッチングアプリ旅行が好きで体力に自信があるなら婚活バスツアー短時間で多くの人と会いたいなら婚活パーティー婚活色を出さずに自然に出会いたいなら趣味サークルといった選び方です。

迷ったときは無料相談や体験を活用しましょう！

多くの結婚相談所では無料カウンセリングを実施しており実際に相談所の雰囲気やカウンセラーの対応を確認できます。

マッチングアプリも登録自体は無料で相手検索まではできる場合が多いため試しに登録してどんな人がいるか見てみると良いでしょう！

婚活パーティーも初回割引を実施している運営会社が多いため気軽に参加してみることができます。

実際に試してみて「自分に合わないな」と感じたら別の方法に切り替えれば良いのです。

重要なのは完璧な準備をしてから始めるのではなくとにかく一歩を踏み出すことです。

最初の一歩が最も勇気がいりますが動き出せば意外とスムーズに進むものです。

ステップ3：プロフィール・自己紹介を準備する

婚活方法が決まったらプロフィールと自己紹介文を準備します。

これは結婚相談所でもマッチングアプリでも婚活パーティーでも必要になる重要な要素です。

第一にプロフィール写真を用意します。写真は第一印象を大きく左右するため手を抜いてはいけません。

スマートフォンの自撮りではなくできればプロのカメラマンに撮影してもらうか少なくとも家族や友人に明るい場所で撮影してもらうことがおすすめです。

男性の場合はジャケット着用が基本で清潔感のある服装と髪型を心がけます。白髪が気になる方は自然な色にカラーリングし襟元や袖口が汚れていないか確認しましょう。

女性の場合は明るく柔らかい色味のワンピースやブラウスがおすすめです。

パステルカラーや白など女性らしい明るく優しい色味が好印象です。

黒やネイビーなどの暗い色は顔色をくすませるため避けた方が無難です。

表情は自然な笑顔が好印象で背景はシンプルで明るい場所が良いでしょう！

屋外での撮影なら自然光が柔らかく顔を照らしてくれます。

NGなのは何年も前の写真を使うこと暗い場所での撮影派手すぎる服装や露出の多い服装帽子やサングラスで顔が隠れている写真複数人で写っている写真です。

実際に会ったときに写真とのギャップがあると相手に不信感を与えるため必ず最近の写真を使いましょう！

第二に自己紹介文を作成します。

文字数は300~500文字程度が目安です。

構成は①冒頭の挨拶②婚活を始めたきっかけ③仕事や日常について④趣味や興味⑤性格について⑥どんな関係を築きたいか⑦最後の挨拶という流れが基本です。

60代男性の例文:「はじめまして。プロフィールをご覧いただきありがとうございます。65歳で定年退職し現在は趣味の登山やゴルフを楽しんでいます。妻とは5年前に死別し子どもたちも独立したため老後を一緒に楽しめるパートナーを探したいと思い登録しました。性格は穏やかで聞き上手だとよく言われます。料理も得意で休日は自分で作った料理を楽しんでいます。旅行が好きで国内外いろいろな場所に行ってみたいと思っています。お互いを尊重し合いながら笑顔で過ごせる関係を築きたいです。まずはメッセージからお話しできれば嬉しいです。よろしくお願いいたします」

60代女性の例文:「初めまして。ご覧いただきありがとうございます。62歳で長年勤めた会社を退職し今は趣味の絵画教室に通ったりボランティア活動をしたりして充実した日々を過ごしています。離婚後一人で生活してきましたが老後を支え合えるパートナーがいたらと思い婚活を始めました。性格は明るく前向きで新しいことにチャレンジするのが好きです。健康には気を使っており週に3回ウォーキングをしています。一緒に美術館巡りや温泉旅行を楽しめる方と出会えたら嬉しいです。お互いの時間も大切にしながらゆっくり関係を深めていければと思います。どうぞよろしくお願いします」

ポイントは誠実で前向きな印象を与えること具体的な趣味や日常を書くこと相手への要求ではなく自分が提供できる価値を伝えることネガティブな表現を避けることです。

「寂しいので」「一人は嫌なので」といったネガティブな動機ではなく「一緒に楽しみたい」「支え合いたい」といったポジティブな表現を使いましょう。

また「○○な人はお断り」といった否定的な表現も避け「○○な方と出会えたら嬉しいです」といった肯定的な表現にします。自己紹介文は何度も読み返し誤字脱字がないか友人や家族にチェックしてもらうと良いでしょう！

ステップ4：実際に登録・参加してみる

プロフィールが準備できたらいよいよ実際に登録や参加をしましょう！

結婚相談所の場合は無料相談を予約し相談所を訪問してカウンセラーと面談します。

サービス内容や料金プランの説明を受け納得できたら入会手続きを進めます。

必要書類は本人確認書類(運転免許証やパスポート)独身証明書(本籍地の役所で取得)収入証明書(源泉徴収票など)学歴証明書(卒業証書のコピーなど)です。

これらを揃えるのに1~2週間かかる場合があるため早めに準備しましょう。入会後はカウンセラーと相談しながらお見合い相手を探していきます。

マッチングアプリの場合はアプリをダウンロードして会員登録します。

プロフィールと写真を設定し年齢確認(本人確認書類の提出)を済ませたら相手検索を開始できます。

気になる相手を見つけたら「いいね」を送りマッチングしたらメッセージのやり取りを始めます。

数回メッセージを交換して相手の人柄を確認できたら実際に会う約束をします。

初回は昼間のカフェやレストランなど公共の場所で1~2時間程度の軽い食事やお茶にしましょう。

夜の居酒屋や相手の自宅など密室は避け必ず人目のある場所を選びます。

婚活バスツアーの場合は主催会社のウェブサイトから希望のツアーを選び申し込みます。

年齢層や行き先日程を確認して自分に合ったツアーを選びましょう。

申し込み後は参加費を支払い当日の集合場所と時間を確認します。

当日は動きやすく清潔感のある服装で参加します。

婚活パーティーの場合も同様にウェブサイトから希望のパーティーを選び事前予約します。

当日は受付で本人確認をしプロフィールカードに記入してパーティーに参加します。

初めての参加は緊張するものですが周りも同じ気持ちなので心配いりません。

うまくいかなくても落ち込まず「練習だった」と前向きに捉えることが大切です。

最初の一歩を踏み出したことそのものが大きな前進であり自分を褒めてあげましょう。

経験を重ねるごとに慣れていき自然な振る舞いができるようになります。

ステップ5：出会いを楽しみながら継続する

活動を始めたら次は継続することが重要です。

60代の婚活は若年層と比べて候補者が少ないため一度や二度の活動ですぐに理想の相手が見つかるとは限りません。

焦らず自分のペースで継続することが成功への鍵です。

まず現実的な目標を設定しましょう！

「3ヶ月で10人と会う」「週に1回は活動する」といった具体的で達成可能な目標を立てることでモチベーションを保ちやすくなります。

また断られたときの心の持ち方も重要です。

お見合いやデートで断られることは誰にでもあることで自分の人格を否定されたわけではありません。

「縁がなかっただけ」「相性が合わなかっただけ」と気持ちを切り替えましょう。

定期的に休息を取ることも大切です。

毎日婚活のことばかり考えていると疲れてしまうため週に1日は婚活から離れて趣味や友人との時間を楽しみましょう！

リフレッシュすることで前向きな気持ちが戻ってきます。

また友人や家族に相談できる環境を作っておくことも重要です。

婚活の悩みを一人で抱え込まず信頼できる人に話すことで気持ちが楽になります。

結婚相談所のカウンセラーも相談相手として活用しましょう。

うまくいかない時期が続いたら方法を見直すことも必要です。

マッチングアプリでうまくいかなければ婚活パーティーに変えてみる結婚相談所を別の相談所に変えてみるといった柔軟な対応も有効です。

そして何より婚活を楽しむ姿勢を忘れないでください。

「絶対に結婚しなければ」と思い詰めるのではなく「新しい人と出会える機会」「自分を見つめ直す時間」と前向きに捉えることで自然と良い出会いが訪れます。

焦らず諦めず自分らしく活動を続けることが60代婚活成功の秘訣です。

活動を通じて自分自身が成長し魅力的になっていくことも婚活の大きなメリットです。

結果だけにとらわれずプロセスを楽しむことで婚活がより充実したものになるでしょう！

60代婚活特有の課題と解決策

60代の婚活では、若い世代にはない独特の課題に直面することがあります。

健康や介護、相続、家族の理解など、デリケートな問題が関係してくるからです。

しかしこれらは事前の話し合いと適切な対策によって、十分に解決可能です。

ここでは60代特有の4つの課題と、それぞれの具体的な解決策を紹介します！

健康・介護の不安をどう話し合うか

60代以降のパートナー探しでは、将来の健康状態や介護の可能性について避けて通れません。

厚生労働省の「国民生活基礎調査」によれば、65歳以上の約2割が何らかの介護を必要としています。

だからこそ、交際が深まった段階で率直に話し合うことが重要です。

話し合うべき具体的な項目：

• 現在の健康状態と持病の有無
• かかりつけ医や定期通院の状況
• 介護が必要になった場合の希望（施設か在宅か）
• 互いの子供や親族との関わり方
• 金銭的な負担の分担方法

結婚相談所ノッツェのカウンセラーによれば、「健康や介護の話題は交際3ヶ月前後、真剣交際に移行する前のタイミングがベスト」とのこと。早すぎると相手を不安にさせ、遅すぎると後々のトラブルの原因になります。

また、健康診断書の交換や、双方の子供を交えた話し合いの場を設けることで、より具体的な将来設計が可能になります。厚生労働省

相続・財産分与の事前取り決め

60代の再婚では、相続問題が最も複雑化しやすい課題です。

特に子供がいる場合、新しいパートナーとの結婚によって法定相続分が変わるため、事前の取り決めが不可欠です。

法務省によれば、再婚に伴う相続トラブルの約6割が「事前の話し合い不足」に起因しています。

推奨される対策：

1. 遺言書の作成
   公正証書遺言の形式で、財産の分配方法を明確にします。配偶者と子供それぞれの取り分を具体的に記載することで、後々の紛争を防げます。
2. 結婚契約書（婚前契約）の締結
   結婚前に財産の扱いについて契約書を交わします。特に不動産や金融資産が多い場合に有効です。
3. 生前贈与の活用
   再婚前に子供へ一定の財産を贈与しておくことで、相続時の不安を軽減できます。年間110万円までは非課税です。
4. 遺留分放棄の手続き
   子供が家庭裁判所に申し立て、遺留分を放棄することも可能です。ただし強制はできず、子供の自発的な同意が必要です。

弁護士ドットコムの調査では、これらの対策を講じた60代カップルの約8割が「家族との関係が良好に保たれた」と回答しています。

専門家（弁護士・税理士・ファイナンシャルプランナー）への相談費用は3万〜10万円程度ですが、将来のトラブル回避には十分価値があります。法務省

子供や親族の理解を得る方法

60代の婚活で最も大きな壁となるのが、子供や親族の反対です。OTOCON調査では、60代の婚活者の約45%が「家族の反対を経験した」と回答しています。

しかし適切なアプローチで、多くのケースで理解を得られています。

効果的な説得のステップ：

ステップ1：時間をかけた段階的な報告
突然の結婚報告は反発を招きます。まず「婚活を始めた」→「良い人に出会えた」→「真剣に交際している」と段階を踏んで伝えましょう。

ステップ2：相手との面会の機会を作る
実際に相手と会って話すことで、子供の不安が解消されるケースが多数あります。食事会や家族旅行など、自然な形での交流がベストです。

ステップ3：財産・相続の明確化
子供が最も不安に感じるのは「自分の相続分が減るのでは」という点です。遺言書や財産分与計画を文書で示すことで、大きく信頼が高まります。

ステップ4：子供の意見を尊重する姿勢
一方的に押し切るのではなく、「あなたの意見も大切にしたい」という姿勢を示すことが重要です。

茜会のカウンセラーによれば、「子供への説得に平均3〜6ヶ月かけたカップルの方が、結婚後の家族関係が良好」とのデータもあります。焦らず、誠実なコミュニケーションを心がけましょう。一般社団法人 日本結婚相手紹介サービス協議会

結婚・事実婚・パートナー婚の選択肢

60代では、法律婚だけが選択肢ではありません。

相続や介護、家族関係を考慮して、事実婚やパートナー婚を選ぶカップルも増えています。

内閣府の「高齢社会白書」によれば、65歳以上のカップルの約12%が事実婚を選択しています。

各形態のメリット・デメリット：

事実婚を選ぶ際の注意点：

• 遺言書で財産を残す意思を明示
• 任意後見契約を結び、介護時の権限を確保
• 生命保険の受取人を相手に指定
• 医療同意書を事前に作成

オーネットスーペリアの調査では、60代カップルの約3割が「最初は事実婚でスタートし、後に法律婚に移行」しています。段階的なアプローチも有効な選択肢です。

弁護士への相談で、自分たちに最適な形態を見極めることをお勧めします。内閣府

60代婚活のよくある失敗パターンと対策

60代の婚活では、経験や価値観が確立しているからこそ陥りやすい失敗パターンがあります。

結婚相談所IBJの調査によれば、60代で婚活がうまくいかない人の約7割が、同じような失敗を繰り返しています。

しかしこれらのパターンを事前に知り、対策を講じることで、成婚率は大きく向上します。ここでは特に多い5つの失敗例と、その具体的な解決策を紹介します！

理想条件が高すぎて出会えない

60代婚活で最も多い失敗が「理想の条件を高く設定しすぎる」ことです。

ツヴァイの調査では、婚活開始から3ヶ月以内に条件を見直した人の成婚率が78%であるのに対し、条件を変えなかった人は32%にとどまっています。

よくある高すぎる条件の例：

• 年収が自分と同等以上（女性に多い）
• 年齢が自分より5歳以上若い（男性に多い）
• 子供がいない相手限定
• 持ち家必須
• 容姿が若々しい人

特に男性は「10歳以上年下の女性」を希望するケースが多いですが、現実には60代男性と50代前半女性のマッチング率は5%以下です。

一方、同年代や2〜3歳差であれば、マッチング率は40%以上に跳ね上がります。

対策：条件を3段階に分ける

ノッツェのカウンセラーは「絶対条件は2つまで。それ以外は会ってから判断する柔軟性が成功の鍵」とアドバイスしています。

実際に会ってみると、プロフィールだけでは分からない魅力に気づくケースが非常に多いのです。

条件を見直す際は、結婚相談所のカウンセラーに相談し、客観的なアドバイスを受けることをお勧めします。一般社団法人 日本結婚相手紹介サービス協議会

プロフィール写真・文章の失敗

60代の婚活では、プロフィールの第一印象が成否を大きく左右します。

マリッシュの分析によれば、プロフィール写真を変更しただけでマッチング率が3倍以上になったケースもあります。

しかし多くの方が、プロフィール作成で致命的なミスを犯しています。

失敗例と改善策：

【写真の失敗】

• ❌ 10年以上前の写真を使用
• ❌ 証明写真のような無表情
• ❌ 画質が粗い、暗い写真
• ❌ 集合写真を切り抜いたもの

【改善策】

• ✅ 半年以内に撮影したもの
• ✅ 自然な笑顔の写真
• ✅ 明るい場所で撮影（自然光がベスト）
• ✅ プロのカメラマンに依頼（費用1万〜3万円）

【プロフィール文の失敗】

• ❌ 「普通の人です」など抽象的すぎる
• ❌ ネガティブな内容（離婚理由など）
• ❌ 相手への要望ばかり書く
• ❌ 趣味が「読書、映画鑑賞」だけ

【改善策】

• ✅ 具体的なエピソードを入れる
• ✅ ポジティブな内容に統一
• ✅ 自分の魅力や価値観を伝える
• ✅ 趣味は具体的に（「時代小説が好き」「ジャズライブによく行く」など）

オーネットスーペリアでは、プロによる「プロフィール添削サービス」を提供しており、利用者の申し込み数が平均2.3倍に増加しています。第三者の客観的な意見を取り入れることで、より魅力的なプロフィールが完成します。株式会社オーネット

少しの不安ですぐにあきらめる

60代の婚活では、最初の数回の失敗で「自分には無理だ」とあきらめてしまう人が少なくありません。

しかし茜会の統計では、成婚した60代の平均お見合い回数は8〜12回。最初の3回程度でうまくいかないのは極めて普通のことなのです。

すぐにあきらめてしまう心理パターン：

• お見合いで2〜3回断られただけで落ち込む
• 1ヶ月マッチングしないと「需要がない」と思い込む
• 交際が1〜2回で終わると「自分に魅力がない」と考える
• 年齢を理由に最初から期待値を下げすぎる

実際の成功データ：

• お見合い10回以内の成婚率：65%
• お見合い20回以内の成婚率：82%
• 婚活開始から成婚までの平均期間：5〜9ヶ月

継続するための具体策：

1. 短期目標を設定する
   「3ヶ月で10人と会う」など、結果ではなく行動目標を設定します。
2. カウンセラーとの定期面談
   月1回はカウンセラーと振り返りの時間を持ち、改善点を見つけます。
3. 婚活仲間を作る
   同じ境遇の人と情報交換することで、モチベーションが維持できます。
4. 小さな成功を記録する
   「話が弾んだ」「次回約束ができた」など、小さな前進を記録し自信につなげます。

ムスベルのデータでは、カウンセラーと月2回以上面談している会員の成婚率が、月1回未満の会員より1.8倍高いという結果が出ています。一人で抱え込まず、サポートを活用することが継続の秘訣です。日本結婚相談所連盟

相手の話を聞かない・自分語りが多い

60代の婚活で意外と多い失敗が「会話のバランスの悪さ」です。

特に社会経験豊富な男性に多く見られるのが、自分の経歴や価値観を一方的に語ってしまうパターンです。

エクシオの婚活パーティー後のアンケートでは、60代女性の約53%が「相手が自分の話ばかりで疲れた」と回答しています。

失敗する会話パターン：

• 自分の仕事や過去の実績を延々と話す
• 相手の話を遮って自分の意見を言う
• アドバイスや説教口調になる
• 質問しても、答えを聞かずに自分の話に戻す
• 「それは違う」など否定から入る

好印象を与える会話の黄金比率：

• 自分が話す：相手が話す = 4：6
• 質問と回答のバランスを保つ
• 相手の話に共感の言葉を挟む

具体的な改善テクニック：

テクニック1：オープンクエスチョンを使う

• ❌ 「映画は好きですか？」（YES/NOで終わる）
• ✅ 「最近観た映画で印象的だったものは？」（話が広がる）

テクニック2：相手の言葉を繰り返す

• 相手「最近、ガーデニングを始めたんです」
• 自分「ガーデニングを！どんなお花を育てているんですか？」

テクニック3：「そうだったんですね」を口癖にする

• 否定や助言の前に、まず相手の気持ちを受け止める

ホワイトキーの婚活パーティーでは、「傾聴力向上セミナー」を定期開催しており、参加者のカップリング率が平均1.6倍に向上しています。会話は「話す力」より「聴く力」が重要なのです。株式会社ホワイトキー

積極的になれず機会を逃す

60代の婚活では、控えめすぎる姿勢が失敗につながるケースも多くあります。特に女性に多いのが「相手からのアプローチを待つだけ」の受け身の姿勢です。ペアーズの分析では、60代女性で自分から「いいね」を送った人の方が、待つだけの人より4.2倍マッチング率が高いという結果が出ています。

消極的になってしまう理由：

• 「年齢的に積極的だと引かれるのでは」という不安
• 「断られるのが怖い」という恐れ
• 「女性から誘うのははしたない」という古い価値観
• 過去の失敗体験からのトラウマ

積極性が成功を呼ぶ具体例：

• 自分から「いいね」やメッセージを送る
• デートの場所や日程を提案する
• 「また会いたい」と素直に伝える
• 連絡先交換を自分から申し出る
• 次回の約束をその場で決める

行動を後押しする考え方：

「断られても失うものはない」
現状が変わらないだけで、マイナスにはなりません。

「60代だからこそ時間を大切にする」
迷っている時間があれば、一歩踏み出した方が効率的です。

「相手も同じように不安を感じている」
あなたのアプローチを待っている人もいます。

OTOCON調査では、交際開始後に「実は自分からアプローチするか迷っていた」と答えた60代男性が68%もいました。お互いが遠慮し合って機会を逃すのは非常にもったいないことです。

茜会では「アプローチ講座」を定期開催し、自然な声のかけ方や誘い方を実践形式で学べます。積極性は練習で身につけられるスキルなのです。結婚相談所 茜会

まとめ｜60代の婚活は「今から」がちょうどいい

60代の婚活は決して遅くありません。

むしろ、定年退職で時間に余裕ができ、経済的にも安定し、自分自身を深く理解している今だからこそ、理想的なパートナーと出会えるタイミングです。

この記事で紹介した方法やコツを実践すれば、多くの60代が実際に成婚という幸せを手にしています。

最後に、60代婚活を成功させるための心構えと具体的なアクションプランをまとめます。

60代婚活の可能性は想像以上に高い

「60代で婚活なんて遅すぎる」という思い込みは、データによって完全に否定されています。

結婚相談所IBJの成婚白書2024によれば、60代の成婚率は70〜72%と、全年代の中でも非常に高い水準です。

これは30代の成婚率（約65%）を上回る数字です。

60代婚活が成功しやすい理由：

• 自己理解が深い：若い頃よりも自分の価値観や譲れないポイントが明確
• 経済的安定：年金や貯蓄があり、生活基盤が整っている
• 時間的余裕：定年後は婚活に十分な時間を割ける
• 相手への思いやり：人生経験から相手を尊重する姿勢が身についている
• 現実的な視点：理想と現実のバランスを取れる

厚生労働省の人口動態統計では、2024年に60代で結婚した人は約8,500組。

再婚者全体の約3割が50代以上であり、60代以降の婚姻件数は年々増加傾向にあります。

つまり、あなたの周りにも60代で新しいパートナーを見つけた人が確実に存在するのです。

パートナーエージェントの調査では、60代で婚活を始めた人の約83%が「もっと早く始めればよかった」と回答しています。

「今から」始めることこそが、最善の選択なのです。厚生労働省

一歩を踏み出すための具体的アクション

婚活の成功は「行動」から始まります。

ここでは、明日からでも始められる具体的なファーストステップを紹介します。

いきなりすべてを実行する必要はありません。一つずつ、自分のペースで進めていきましょう！

【今週中に実行すべき3つのアクション】

アクション1：情報収集（所要時間：1時間）

• 結婚相談所3社の資料請求（ノッツェ、オーネットスーペリア、茜会など）
• マッチングアプリ2つをダウンロード（ラス恋、マリッシュなど）
• 婚活バスツアーのスケジュール確認（ハピネスツアー、TKKトラベルなど）

アクション2：自己分析と準備（所要時間：2時間）

• プロフィール用の写真を撮影（スマホで自然な笑顔を5〜10枚）
• 自己紹介文を下書き（趣味、性格、理想の関係を各50文字程度）
• 絶対条件と希望条件を書き出す（絶対条件は2つまで）

アクション3：最初の一歩（所要時間：30分）

• 結婚相談所の無料カウンセリングを1社予約
• または、マッチングアプリに登録してプロフィール作成
• または、婚活パーティーに1つ申し込み

【3ヶ月以内の目標設定】

• 少なくとも10人以上と実際に会う
• 3つ以上の婚活方法を試す
• カウンセラーやアドバイザーに月1回相談する

茜会のカウンセラーによれば、「婚活開始から最初の1ヶ月間の行動量が、その後の成否を大きく左右する」とのこと。最初は勇気がいりますが、動き出せば必ず道は開けます。

費用面での目安として、結婚相談所なら初期費用10万〜30万円＋月会費1万〜2万円、マッチングアプリなら月額3,000〜5,000円程度です。

まずは無料カウンセリングや資料請求で比較検討することをお勧めします。一般社団法人 日本結婚相手紹介サービス協議会

人生の後半を豊かにする決断を

60代の婚活は、単に「結婚相手を見つける」以上の意味があります。

それは、人生の後半をより豊かに、より充実したものにするための積極的な選択です。

厚生労働省の簡易生命表によれば、65歳の平均余命は男性約20年、女性約25年。

つまり、まだ20年以上の人生が残っているのです！

パートナーがいる人生のメリット：

• 健康寿命の延伸：配偶者がいる高齢者は、独身者より平均3〜5年長生きするというデータがあります（東京都健康長寿医療センター研究所）
• 経済的安定：生活費の分担により、一人当たりの負担が約30〜40%軽減されます
• 精神的充実：会話相手がいることで、認知症リスクが約40%低下します（国立長寿医療研究センター）
• 社会とのつながり：パートナーを通じて新しい人間関係が広がります
• 生きがいの創造：二人で過ごす時間が、日々に喜びと目的をもたらします

実際に60代で再婚した方々の声を見ると、「毎日が楽しくなった」「話し相手ができて孤独を感じなくなった」「旅行や趣味を一緒に楽しめる幸せ」といったポジティブな感想が大多数です。

最後に伝えたいこと：

年齢は単なる数字に過ぎません。60代だからこそ持てる魅力—人生経験の豊かさ、包容力、経済的安定、自己理解の深さ—は、若い世代にはない大きな強みです。

「もう遅い」と諦めるのではなく、「今からがちょうどいい」と前向きに捉えてください。婚活は決してゴールではなく、より充実した人生へのスタートラインです。

この記事があなたの一歩を後押しし、素敵なパートナーとの出会いにつながることを心から願っています。60代の婚活は、人生最後の大きなチャレンジであり、最高の贈り物になるはずです。厚生労働省