Vol#11


亡き夫と過ごした40年、そして二度の癌告知。それでももう一度、“誰かと生きたい”と願った最後の恋
Fさん
年齢62歳
結婚歴独身(離婚)
住まい大阪府
Sさん
年齢60歳
結婚歴独身(死別)
住まい京都府
孤独の先にみつけた、誰かと笑う未来
ラス恋を利用してみたいと思った経緯をお話しいただけますか?
Fさん
友人が「ラス恋を使ってる」と教えてくれたのがきっかけでした。 本人認証があって、やらせがない。信頼できるサービスだと思って始めました。
Sさん
婚活を始めるきっかけのひとつに、癌告知があります。 生死に関わる重大なことなのに、自分の隣には誰もいない。それに嫌というほど気付かされました。 私の前には、仲のいいご夫婦が診察室へ入って行かれて、出てこられたときには奥さんが泣いていて、その肩をしっかり抱き支えているご主人がいました。 私は、同じ癌告知を二度も受けているのに、一緒に戦ってくれる人もいない。 笑うしかなかった…悲しかった…不安で淋しくて、もう頑張れないと思ったこともありました。 でも、出産を終えたばかりの娘を不安にさせるわけにはいかない。 笑って「大丈夫」と言っていた自分に、また涙が出ました。 「まだこの子をひとりにできない」と思い、孫が20歳になったときにハイヒールを履いて腕を組んで街を歩くことを目標に生きる決意をしました。 そんなときに出会ったのが、ラス恋でした。
お互いの第一印象について教えてください
Fさん
ラス恋を始めたばかりの頃は、毎日たくさんの方から「いいね」をもらって、とてもびっくりしました。 やりとりだけではわからないことも多いので、「とりあえず会ってみよう!」と思い、これまでに彼女以外に8人の女性とお会いしましたが、恋愛感情を持った方は一人もいません。 そんな中で、彼女に会った瞬間だけは違いました。会ってすぐにピンときたんです。
Sさん
彼から「いいね」をいただきましたが、正直タイプではなかったんです(笑) 理想は背が高くてイケメンで、車を持っていて誠実な方。 でも、彼のプロフィール写真が、大好きだった亡き父にそっくりで…スルーできませんでした。 気づいたら、指が勝手に「いいね」していたんです。 「お父さんが巡り合わせてくれたんかなぁ」なんて思いながら、やりとりを始めました。 実は以前、別のマッチングアプリで詐欺に遭ったことがあったので、最初は疑いの目でやりとりしていました。会うのも少し怖かったです。 でも、彼がやりとりの中で自分のことを丁寧に話してくれて、家族写真やスポーツをしている時の写真もたくさん送ってくれて。 その誠実さに、「この人なら、信用してもいいのかもしれない」と思えました。
亡き父に似た彼、そして一緒に笑える人に出会えた日
Fさん
初デートでは、本当によく笑って、とにかく話が面白い。 まるで夫婦漫才みたいでした。 「何食べたい?」と聞くと、「イタリアンかカフェがいい」と言われたので、食べログで「一番おいしいイタリアン」と検索して、出てきたお店を予約しました。 予約の際に「初デートなので一番いい席でお願いします!」とメッセージを添えておいたら、本当に一番いい席に通してもらえて(笑) コース料理を注文して食事をしていると、入れ替わり立ち代わり、店員さんがニコニコしながら料理を持ってきてくれました。 会計の時に「いい席ありがとう!」と伝えると、「よかったですね〜」と笑顔で言ってもらえて。 こんなおっちゃんおばちゃんの初デートが珍しかったのかもしれません。面白がってもらえたのかな(笑) そこからは、僕のデートプラン。手をつないで通天閣に登って串カツを食べて。 1日中、本当に楽しいデートでした。
Sさん
実際に彼に会ってみると、やっぱり亡くなった父にそっくりでした。 笑顔が素敵で、淋しがり屋の私の手を、何も言わずにそっと繋いでくれる優しさに、心が温かくなりました。 コテコテの大阪のおっちゃん、初デートでイタリアンランチ、通天閣、串カツ…初めての体験ばかりで、気を使わずにいられる、ボケとツッコミの夫婦漫才みたいなデートでした。 こんなに自然体でいられるのは、彼が嘘のない誠実な人だからだと思いました。
病も悲しみも越えて。ふたりで紡ぐ、これからの人生
Fさん
初デートがとにかく楽しかったので、その後は何度も「会いたい」と彼女に言い続けました(笑) 2回目のデートでは、彼女の最寄り駅まで行って、韓国料理を一緒に食べることに。 僕はお酒が好きなので飲みましたが、彼女はノンアルコールで。たくさん食べて飲んで、本当に楽しい時間でした。 お会計の時、当たり前のように僕が払おうとしたら、彼女が「ごめんなさい、今回だけは払わせて」と言って支払ってくれたんです。 その姿にキュンとしましたね。「この人と絶対付き合いたい!」って強く思いました。 3回目のデートで告白しようって決めました。 それで、淡路島へドライブに行ったときに、いざ気持ちを伝えようとしたら、彼女が「ちょっと待って!」って何度も止めてきて。 「なんでやね〜ん!」と思ってたら、涙ぐみながら、自分のことを少しずつ話し始めてくれたんです。
Sさん
主人が亡くなったのは5年半前。 突然の死に、受け入れられず鬱になって、パニック障害にもなりました。 一人娘も嫁いだばかりで関東に住んでいたので、人生で初めてひとりぼっち。 16歳から一緒にいた主人とは、結婚して40年近く一緒にいました。やっと娘が嫁いで、ふたりでゆっくり旅行でもと思っていた矢先のことでした。 亡くなったことを受け入れるまで、3年かかりました。納骨して、ようやく「もう二度と会えない」と実感できて、やっと前に進めるようになりました。 そんな中、孫を授かりました。 おばあちゃんになるのか…という不思議な気持ちと、こみ上げるような嬉しさに包まれていました。 ところがその直後、自身の健康診断で「すぐに大きな病院を受診してください」と告げられたんです。 でも、娘が里帰り出産するので「無理です」と伝えました。私がいないと何もできないから。 「これはきっとよくない結果なんだろうな…」と覚悟しました。 出産が終わって娘を送った後、大学病院を受診すると、案の定、胃がんが見つかりました。 さらに、乳腺の先生も紹介され、乳がんも発見されて。1年に4回手術しました。 もう再婚は諦めようとも思いました。手術痕もあるし、いつ死ぬかわからない。前向きになるのにも時間がかかりました。 でも、やっぱり寂しかった。老後を一人で生きていく自信が持てなくて、ラス恋に登録しました。
Sさん
彼とお付き合いする前に「自分のことをちゃんと伝えなければ」と思いました。 リスクを背負うのが嫌なら、今なら他の人に行ってもらって構わない。それが誠意だと思ったからです。 そのとき、淡路島へドライブに連れて行ってもらって、色んな場所をまわりながら、最後に涙ながらに話しました。 「私は胃がんと乳がんを患っているので、先に死ぬかもしれません。それでもいいですか?」と。 すると彼は、「全部受け止めるよ。俺が背負う。この先ずっと、死ぬまで一緒にいてほしい」と言ってくれました。 嬉しかったです。彼の言葉を聞いて、信頼してついていこうと決心できました。
Fさん
彼女の話を聞いて、動揺しなかったわけではありません。でも、人間いつ死ぬかわからない。 だからこそ、1日1日を大切にしていこうと思いました。これから思い出をたくさん作って、笑って過ごしていけたらいい。 もし彼女が急に再発しても、僕は一緒に乗り越えると決めています。僕の方が先に病気になるかもしれませんけどね(笑)
Sさん
彼と出会えたのは、亡き主人からの最後のプレゼントのようにも感じています。 「第二の人生、違う人とはなるけれど、毎日楽しく笑って過ごしてな」と言われているようで。 だからこそ、主人には感謝ですし、それを受け止めてくれた彼にも本当に感謝です。
Fさん
旦那さんと死別したと聞いた時、正直、思い出がまだ残っているんじゃないかとか、比べられたら嫌だなと思いました。 でも聞いてみたら、「5年経ったので忘れました」とはっきり言ってくれて。 そこまで覚悟をもって伝えてくれたことがありがたかったし、「この人と前向きに付き合おう」と思えました。
将来設計や何か今後やってみたいことはありますか?
Fさん
お互い協力して生きていこう。元気なうちにたくさん旅行しよう。ずっと一緒にいよう。そう決めました。 旅行に行っても、二人でずっとべったり(笑)二人でいるのがとにかく好きです。週末はいつも一緒。 気持ちですが、お揃いの指輪も購入しました。
Sさん
ずっと行きたかった宮古島。 一人で行こうと思っていたら、彼が「行こう!申し込んで!」って。クレジットカードまで渡してくれたんですよ(笑) 朝晩は「おはよう」「おやすみ」の生存確認。夜は毎晩、寝る前に1時間ほど電話で話しています。
Fさん
毎週末、彼女と一緒にいるようになって、趣味だったゴルフにも行かなくなりました(笑) 「新しい彼女できて忙しいねん!ウキウキ〜」と周りに言ったら、「ええな〜!めっちゃ幸せそうやな〜」と笑われながらも、羨ましがられてます(笑) こんなトキメキがまたあるなんて。生きててよかった〜って思います。
Sさん
娘は、私が一人で生きていけないことを理解してくれているので、「籍を入れるかはわからないけど、パートナーはつくるよ」と伝えたら、「近くにいてくれたら安心だしいいよ」と言ってくれました。 それでもきっと心配はすると思うので、1年くらい付き合ってから紹介しようかなと考えています。 病気のこともあるので、そこは彼とふたりで話し合いながら進めていきたいです。 ただ、これからの人生を考えたとき、彼が隣にいてくれたら…そう思っています。
Fさん
息子たちには、「彼女できた〜」と写真を添えて伝えました。 お互い、子どもも孫もいますし、祝福されるかどうかはわかりません。 でも、僕は彼女とずっと一緒にいたい。 喧嘩せず、笑って過ごせる日々を、残りの人生ずっと二人で…そう話しています。
Sさん
諦めなければ、彼のような方に巡り会うことができました。 ラス恋には感謝しかありません。 若くはないので、命尽きるその日まで、一緒に行きたい場所へ行き、食べたいものを食べ、やりたいことをやって、たくさん話して、たくさん笑って。 3倍速で、1日1日を大切に生きていこうと、彼と約束しています。
これからラス恋を利用される方へアドバイスをお願いします!
Fさん
写真は、ちゃんと自分を写した“良いもの”を使った方がいいと思います。 絶対に加工しすぎちゃダメです!実際に会ったときにびっくりされちゃいますから(笑) そしてプロフィールには、正直な気持ちをきちんと書くことが大事です。 見栄を張っても、会ったときにバレますからね。 それから、「会いたい」と思ったら、素直に伝えること。 やっぱり実際に会ってみないと、何も始まりませんし、先に進まないと思います。 男性は、会うまではとことん努力する。それが大切です。 結局、自分自身が“正直”でいることが、うまくいく秘訣だと思います。 こんな素敵な出会いを提供してくれたラス恋には、本当に感謝しています。
Sさん
婚活をする上で、一番大事なのは「自分がどれだけ本気か」を伝えることだと思います。 それを伝える手段が、まずプロフィールなんですよね。 「どんな風に生きていきたいか」「どんな人と一緒にいたいか」自分の気持ちをしっかり言葉にできたら、それに共鳴してくれる人が、きっと「いいね」をしてくれる。 そうやって、自分に合った人と出会えるはずです。 マッチングアプリは、普段出会えない人と出会えるきっかけ。 希望に近づけてくれたのが、ラス恋さんでした。 あとは自分の気持ち次第で、それが“本物の出会い”になる。私はそう思います。 私のように不幸が続き、どんなにどん底でも決して諦めないで下さい。しっかり生きて下さい。 人生に不幸と幸せは、同じだけ与えられるといいます。 今が辛くても、諦めなければ幸せがきっと待っています。 でも行動を起こさないと幸せは掴めません。勇気を出して1歩踏み出して下さい。 人生1度きり、最高の人生を!
ご交際おめでとうございます!人生最後のパートナーとの素敵なご縁をお手伝いできたこと、心より嬉しく思います。 お二人の未来が彩り豊かで、幸せに満ち溢れますように、心からお祈りしております。末永くお幸せに!
ラス恋チーム一同