ラス恋ボイス_「結婚しない私」を手放して見つけた、二人で過ごす自由の形

「する理由もない。でも、しない理由もない」——“一生独身”を自分らしさだと思っていた女性がふたりで生きることを選ぶまで
マッチングアプリ「ラス恋」がお届けするインタビュー企画『ラス恋ボイス』。
「私が主役の物語は、まだこれから。」をテーマに、40代からの恋愛やパートナーシップ、そして新しい挑戦を通じて、自分らしい人生を歩む方々の声をお届けします。
今回は、カレー・スパイス料理研究家として、レシピ開発や商品プロデュース、料理教室など幅広く活躍する一条もんこさん。
2026年5月、48歳で結婚したことを発表。著書『一条もんこのカレ〜なる人生 「好き」をとことん追求する生き方』(東洋経済新報社)では、カレーに救われ、好きを仕事にしてきたこれまでの人生とともに、最後に訪れた大きな転機として結婚についても綴られています。
「一生独身が自分には合っている」と一人の人生を謳歌していた一条さんが、結婚を選んだ理由とは?出会いのきっかけから、結婚によって変わった「自由」への考え方、そして40代から新しい人生を選ぶことについてお話を伺いました。
一条もんこさんプロフィール
カレー研究家。スパイス料理研究家。キッチンスタジオ「Spice Life」主宰。「スパイスマリアージュ 一条もんこ婚活相談所」代表。新潟県出身。
年間800食のカレーを食べ歩き、大手企業の公式レシピ監修や商品開発を多数手がける。自ら企画・商品開発をしたレトルト食品「あしたのカレー」は100万食を売り上げ、大ヒット商品に。よこすかカレー大使、新潟カレー大使など、全国各地のカレー大使も務める。
Honda新型PRELUDEのカレー監修、映画『スパイスより愛を込めて。』監修の他、「クローズアップ現代」「マツコの知らない世界」など多数のメディアに出演。
著書に『一条もんこの あしたも食べたいキーマカレー100』(主婦の友社)、『あなたの知らないレトルトカレーのアレンジレシピ』(扶桑社)、『おうちで楽しむ スパイス料理とカレー』(池田書店)、『知ると楽しい! カレーのすべて 奥深い国民食のひみつを大研究』(メイツユニバーサルコンテンツ)他多数。
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最新刊『一条もんこのカレ〜なる人生』
スパイスマリアージュ一条もんこ婚活相談所
「最高に幸せでした」一人でいることが、“自分らしさ”だった独身時代
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——ご主人と出会う前は、どんな毎日でしたか?
やっと手に入れた、カレーをなりわいにするという仕事が形になって、自分専用のスタジオもできて、生徒さんもたくさん来てくださって。本当に恵まれていました。
やりたいことができていたし、時間もお金もすべて自由。何の不満もなくて、このまま一生一人で生きていきたいと本当に思っていたんです。カレー業界でも「カレーと結婚した」みたいに言っていました。
想定外の誘い「カレーじゃないものを食べに行きませんか?」
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――ご主人と出会った時、運命を感じましたか?
全然感じなかったです。生徒として来たのがきっかけなんですけど、いつもここに来る人って、私のことを99%みんな知ってるんですよ。
でも、彼は純粋に料理教室を探して来た人だったんです。そういう意味では自分のことを全く知らない人だな、と印象に残っていました。
――初めての食事は「カレーじゃないものを食べに行きませんか?」と誘われたそうですね。
生徒さんとかクライアントさんとか、たくさんの方と関わっているじゃないですか。
大体、会食に行きましょうって言うと、「じゃあインドカレー屋さん用意しときました」とかなるでしょ。
ありがたいことにカレーしか誘われない。
カレーではないものを誘ってくるひとはいなかったから、「あれ?」って意外だったんです。
これがもし「カレー行きましょう」だったら、きっと断っていたと思います。特に生徒さんとはトラブルを避けるためにも、恋愛だけは絶対してはいけないって思っていたから。
――お誘いに行ってみようと思ったのはなぜですか?
その時、寝る暇もないぐらい忙しかったんです。料理教室は私にとって、ステージやショーみたいなものなんです。生徒さんをいかに楽しませるかっていうことを考えるんです。
1日2回料理教室をしながら、取材をしたり書籍を作って、テレビとラジオの仕事もしていたので忙しすぎてもう、逆に「行こうかな」って思ったんです。
カレーの仕事自体はすごく楽しかったんです。だから、もしかしたらカレーじゃないものを食べたらもっと楽しいかもしれないって思いました。この人に誘われたからデートに行くというよりは、カレーじゃないものを食べに誘ってくれた人に会いに行くみたいな感覚。
私は常に新しいことや、自分がこれまで考えていなかったことに挑戦することが好きなんです。だからあえて、挑戦する側に身を置いたというのが初デートです。
「一人の人間に戻ったような感覚」の初デート
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――初デートはどんな時間を過ごされたのですか?
横浜に焼き鳥を食べに行きました。その間、一切カレーのことを聞かれなかったことに驚きました。
この仕事をしていると大体「もんこは本名ですか?」とか、「本当にカレーしか食べないんですか?」とか、「焼き鳥食べてるんですね?」とか聞かれるのがお決まりのパターン。
でも、彼にはそれがなかったんです。
それよりも自分のことを話してくれました。「実は離婚をしていて、一人でも自炊できるようになりたいと思って、スパイスからカレーとか作れたら面白いかなと思って料理教室に通ったんです」、とか。
仕事柄、いつも私が話す側なので、人の話を聞くというのが新鮮だったんです。素の自分に慣れたというか、一人の人間に戻ったような感覚がありました。
ひとりの生徒から、交際を意識するまで「次のときは女性として誘っていいですか」
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――先生と生徒という関係から、交際に踏み切ったきっかけは?
初デートの帰りに彼が手を繋ごうとしてきたので、「私たちはあくまでも先生と生徒という関係です」と最後に釘を刺したんです。
そう伝えたら、主人が「じゃあ2回目は、次のときは女性として誘っていいですか」と言ってくれたんです。
この言葉でカレー研究家というベールを剥がしてもらえたというか。
仕事に生きようと決めていた鉄のような私の心を砕くような表現で、すごくよかった。
「結婚も考えてます」って言ってくれたんですけど、すごい酔っぱらってるから(笑)。これまでの経験上、酔っぱらってる男性のことは絶対に信じないと決めていたんです。
だから「今度お酒を一杯も飲まない状態で、それをもし私に言ってくれたら、私は真剣に向き合います」と伝えました。
「誰が決めたんだろう」“結婚しない私”を手放した48歳の決断

――次に会うまでの間、ご自身の中でも結婚について考えられたんですね。
2週間後に会う約束をしていたので、その間に自分なりに考えました。ただ彼氏ができる、ということだったら、正直いらないと思ったんです。ドキドキしたり、ハラハラしたりして仕事に影響するのも嫌だったし。
でも、「結婚」は自分の人生にないものだと思っていただけで、実際に経験したことはない。だったら一度チャレンジしてみて、ダメだったら戻ればいいじゃないですか。
何日も「どうしよう」と迷い続けるより、さっさと決めようと思いました。
――2回目のデートで、交際を決めた理由は何だったのでしょう?
お花見の時期だったんですけど、飲み食いする前に、彼がちゃんともう一度気持ちを伝えてくれたんです。
前回、私が「お酒を飲んでいない状態でもう一度言ってくれたら、真剣に向き合います」と言ったことを覚えていて、きちんとその段階を踏んでくれた。その誠実さがすごく嬉しかったんですよね。それで私も、自分の生き方を変えてみようと決めました。
その決断は、人生で一番大きなことだったかもしれません。結婚することよりも、「結婚しない私」という自分のキャラを変えることの方が大きかった。ずっと「みんなのもんこ」でいなきゃいけないと思っていたけれど、「そもそも誰が決めたんだろう」とふと思ったんです。
別に「やっぱり違いました、ごめんなさい」でもいい。どうして私は、そこまで自分で決めた生き方に固執しているんだろうって。結婚する理由も、特になかった。でも、しない理由もなかったんです。
母の言葉「してもらったことの中で一番嬉しい」

——ご主人に会った時のご両親の反応は?
当時、映画の監修をしていて、国際映画祭のレッドカーペットを歩くというイベント企画があったんです。母親が見にきてくれることになったんですが、私はアテンドができないから主人に頼むことにしました。
「まだ付き合ってばっかりなのに」と言われましたけど、私としては彼が母親の応対ができるかどうかも見たかったんです。
後で母親から、「お母さん、本当に嬉しい。あなたはずっと一人で生きていくと思ってたけど、結婚相手が現れてくれたことが本望以外にないわ」って言われたんです。その時に、私のこの決断は間違いではなかったと思えました。
これまで親には、物質的に色々な物を買ってあげたり、お金でできるあらゆる事をしたつもりだったんです。でも、「今まであなたにしてもらったことの中で一番お母さん嬉しかった」って言われて、ああ物じゃないんだなって思ったんです。
——過去にお付き合いされた方を紹介されることはありましたか?
過去にお付き合いしてきた方を何人も新潟に連れていっていたので、母親からはお別れするなら「もう連れてこないでね」ってずっと言われていました。誠実な形で、母親に会ってくれたのは主人が初めてでした。
離婚歴は、大変なことを乗り越えた人の証

――ご主人に結婚歴があることについて、どのように感じましたか?
彼は一度結婚しているから、誰かと人生を一緒に歩んだ経験があるわけじゃないですか。
私はそれを、むしろすごいことだと思ったんです。離婚って、どんな形であっても大きな経験だと思うんですよね。それを経験したうえで、もう一度誰かと結婚したいと思えている。
私自身もずっと、もし結婚することがあるなら、再婚の人がむしろいいかな、と思っていました。もちろん理由にはよりますが、離婚という大変な出来事を乗り越えている人だから。
実際に主人と出会って、過去にどんな経験をしてきたかも含めて、その人自身を見ることの方が大事なんだと思うようになりました。
「悲しいことは半分、幸せは2倍」は本当
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――結婚してから、一番大きく変わったことは何ですか?
やっぱり、すべてが自分軸ではなくなったことですかね。
例えば、お菓子をいただいたら「今日一緒に食べよう」と思う。よく「悲しいことは半分、幸せは2倍」って言うじゃないですか。結婚してみたら、本当にそうなんだなと思いました。
今までは、仕事で大変なことがあっても全部自分の中で完結させていたんです。「大変だったけど、寝ればまあいいか」って。
でも今は、家に帰って「こんなことがあった」と話せば、「大変だったね」と言ってくれる。いいことがあったら「じゃあお祝いしよう」って、一緒に喜べる。一人で抱えていたものを、誰かと半分こできるようになりました。
――誰かに頼れるようになったことも、大きな変化ですか?
そうですね。私はずっと、自分は強い人間だと思ってきたんですけど、結婚してから、素直に怒ったり、泣いたりできるようになりました。
この前もすごくやるせないことがあって、「これはもう乗り越えられないかもしれない」と思った時があったんです。ずっと主人には言わずにいたんですけど、もう我慢できなくなって話したら、わーっと泣いてしまって。
その時、主人は何も言わずに、私が泣き止むまでずっと隣にいてくれました。子どもの頃に泣いた時、親がよしよししてくれた時みたいで。すごく頼もしいというか、心の拠り所というか。
それこそ、本当に最大の自分の味方ですよね。どんなことがあっても自分の味方でいてくれる人がいる。それが、結婚の一番いいところなのかなと思います。
「本当に嫌だった」同棲を始めてわかった、二人の自由のかたち

――一人の時間を大切にされていた一条さんですが、今は一緒に暮らしているんですよね。
そうなんです。私はそれまで誰とも同棲したことがなかったんです。自由を奪われるのが嫌で、ずっと避けてきました。正直、本当はかなり抵抗がありました(笑)。
でも、やってみないまま「嫌だ」と決めつけていたら、ずっとそのままじゃないですか。私はいろんなことを経験してみたいタイプなので、「だったら一度やってみよう」と思って、あえてすぐ一緒に住み始めました。
最初は「家に帰っても人がいるんだ……」と思いましたけど(笑)。
でも、一緒に暮らすからといって、ずっと一緒にいなきゃいけないわけじゃないんですよね。
一人の時間が欲しければ、それぞれ好きなことをして過ごせばいい。「今日はお互いフリーにしよう」でもいい。大人同士だからこそ、そういう距離の取り方ができるんだと思います。
そういう毎日を重ねていくうちに、それが自然な日常になっていきました。
一人でいる自由とは違うけれど、二人には二人なりの自由がある。
今は、一緒に住んでよかったと思っています。
ルールにしなくても続いている、大切な時間
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――今の暮らしの中で、大切にしている時間はありますか?
夫とだと、できる限り一緒にご飯を食べるっていうことですかね。それは別に決めてないんですけど、自然と。夜すごく遅いんですけど、一緒に食事をとって一緒に寝るっていう。
朝も昼も別々だけど、1日ぐらいは一緒に食べるっていうのが、二人の暗黙のルールになっていて。なるべく食べないで待っててくれるんですよね、向こうも。自分もなるべく合わせてやるっていうのと、お互いの領域は大切にしているから。
一条さんのこれからの夢
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――これからの人生で、お二人でやってみたいことや夢はありますか?
いつか長期の旅に出たいですね。今はお互い仕事が忙しくて、彼も病院に勤務しているので長い休みが取れないんです。新婚旅行にもまだ行けていなくて。
だから、いつか仕事が落ち着いたら、二人で海外をゆっくり旅できたらいいねと話しています。
――では、一条さんご自身がこれからやってみたいことはありますか?
実は私、結婚相談所も運営しているんです。カレー教室にはたくさんの生徒さんが来てくださるんですけど、恋愛や婚活の相談を受けることも多くて。それなら、きちんと相談できる場所を作ろうと思って始めました。
これからは、カレーを教えるだけじゃなくて、カレーを通じて人と人が出会えるイベントもどんどんやっていきたい。「カレー婚」という言葉を広めたいんですよね。
カレーって、いろいろなスパイスを組み合わせて一つの味になるじゃないですか。人間も同じで、いろんな人との出会いによって人生が変わっていく。そこはすごく通じるものがあると思っています。
――出会い方そのものにも、いろいろな選択肢があっていいと。
そう思います。よく「マッチングアプリ対結婚相談所」みたいに言われますけど、私はアプリもすごくいいと思っているんです。
自分でコミュニケーションを取るのが得意な人にはアプリが合うかもしれないし、誰かに相談しながら進めたい人には結婚相談所が合うかもしれない。
カレーを囲むイベントも、マッチングアプリも、結婚相談所も、方法が違うだけ。その先にあるのは、人と人が出会うきっかけなんですよね。
待っているだけでは変わらない。まずは自分から一歩を
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――恋愛や結婚に一歩踏み出せずにいるラス恋世代の方へ、メッセージをお願いします。
行動を起こさなかったら、現状は変わらないんですよね。
アプリだって「いいね」を押さないとつながらないじゃないですか。相手から「いいね」が来るのを待って、その中から選ぶだけじゃなくて、自分から「会ってみたい」と思った人にいけばいい。
全部、自分で決めることだと思うんです。大人になると経験が増える分、「失敗したら恥ずかしい」とか「振られたら立ち直れない」とか、いろいろ考えてしまうと思うんです。
でも、私は婚活って、もう少し気軽に考えてもいいと思っていて。うまくいかなかったら、また次にいけばいい。パートナーが見つかったら、その時に真剣に向き合えばいいんですよね。
カレーを囲むイベントでも、アプリでも、誰かからの紹介でも、きっかけは何だっていい。
まずは誰かと会ってみること。
私自身も、あの時「カレーじゃないものを食べに行ってみよう」と思わなかったら、今の人生にはつながっていませんでした。やらずに決めつけるより、一度やってみる。その一歩が、思ってもいなかった人生につながることもあると思います。
一条もんこさんの人生を彩る、3つのタグ
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最後に、一条もんこさんの「彩りタグ」を教えてもらいました。
彩りタグとは、仕事や趣味、好きなもの、人生で大切にしていることなど、自分の内面や価値観をタグで表現できるラス恋のプロフィール機能です。
年齢や職業、写真だけでは伝わりきらない、その人らしさ。どんなことに心が動くのか、何を大切にしているのか。彩りタグは、プロフィールの中に一人ひとりの人生の色を添えてくれます。

――一条もんこさんの選んだ3つの彩りタグ
#カレー婚したい
カレーで出会って欲しいなって思ってます。
#ポジティブ
もう私、全てがポジティブなんです。
#行動力
行動力、結局行動をしなかったら始まらないですよね。
おわりに
一人でいることを心から楽しみ、「結婚しないこと」が自分らしさだと思っていた一条さん。それでも、これまで選んでこなかったものに一歩踏み出してみたことで、人生にはまた新しい景色が広がりました。
大切にしてきた仕事や趣味、これまでの経験。誰かとの出会いによって生まれた変化。そして、これからやってみたいこと。
人生を彩るものは、一人ひとり違います。
だからこそ、年齢や肩書きだけではなく、その人が何を好きで、何を大切にして、どんな人生を歩んできたのかを知ることから、出会いは始まるのかもしれません。
ラス恋は、そんな一人ひとりの人生経験や価値観を大切にしながら、新しい出会いに踏み出す大人たちを応援しています。
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